ストレスをかけず、生乳に限りなく近いおいしさ! | 川南町 生産者の声 特設サイト

アリマン乳業 有限会社
宮崎県児湯郡川南町大字平田1238
tel: 0983-27-3513
https://www.aliment-milk.co.jp
限りなく生乳に近い乳製品
「どうぞ、開けてみてください。」
勧められて目の前の牛乳の封を開ける。香りは甘く、牛乳臭さは一切感じない。飲んでみると味は濃厚で甘い。これまで飲んでいた牛乳の味とは全く違うことに驚く。
「牛乳本来の香りはこうなんですよ。」
教えてくれたのはアリマン乳業有限会社の社長 三浦崇さん。
牛乳は冷たいのが美味しいというのが主流だが、アリマン乳業の牛乳は違う。ぬるいのが美味しいという。さらに温度が上がるごとに甘くなっていき、ホットミルクで飲む時は70度くらいで飲むと砂糖を入れたように甘い牛乳が飲める。ここに、三浦さんのこだわりがあった。
余計なストレスをかけない、というこだわり
アリマン乳業は今年で創業40年目。もともと家が酪農をやっており、三浦さんの祖父が生乳100%の牛乳を川南町の人へ届けたいという思いで立ち上げた会社だ。現在も、川南町の人たちに川南の牛乳を届けたいと日々仕事に励んでいる。
「こだわりは、川南町の牧場だけを使っていることです。今メインで使っているのが黒木牧場。そこはノーストレスで牛を育てるんです。」
餌には乳酸菌を混ぜ便秘を解消。餌や水は好きに食べ飲みできるように牛は鼻輪ではなく首輪で管理。牛とのコミュニケーションを大切にし、ストレスを極限までゼロに近い形で育てる方法に三浦さんは大きく賛同している。
「そこまでストレスをかけずに育てられた牛だから、ウチも乳製品を作る時に極力ストレスをかけたくないと思っています。」
牛乳を作る際、多くは130度の温度で2秒間殺菌の超高温殺菌を行う。しかし、アリマン乳業では63度で30分という低温殺菌を採用している。
「自然にない温度と、自然にない圧力でストレスをかけるのは牛乳にとってもあまり良くないのではないかと考えています。効率はものすごく悪いんですけど、低温殺菌で作れば生乳本来の風味が損なわれるのを防げます。」
三浦さんは、黒木牧場をはじめとする川南町の牧場と一緒に、低温殺菌の牛乳を作っている。またヨーグルトやアイスを作る際は、添加物を入れないということも決めている。
「添加物は味の邪魔をしてしまうので。その分、賞味期限は短いんですけど、その代わりに美味しいものをお届けしたいという気持ちでやっています。」
『手間や時間はかかるが、確実においしい製品を作る』これが、三浦さんが経営するアリマン乳業のあり方だ。
牧場と消費者のちょうど中間の存在
アリマン乳業には、牛乳や乳製品の美味しさに惚れ込んだ人たちから感謝の手紙が届くことも多い。ブログやSNSなどでおいしいと書いてもらえたりすることも、三浦さん達の励みになっている。
「そういう時は、伝わった!って嬉しいですね。私たちは牧場と消費者のちょうど中間にいるんです。牧場までわざわざ足を運ぶお客さんは少ない。逆に牧場がお客さんに一軒一軒こだわりをアピールすることも忙しくてできない。それを私たちがやるべきなのかなと。それをできるように一生懸命頑張っています。」
三浦さんは小・中学生を対象に牛乳教室・バター教室などを定期的に開き、扱う牛乳の良さを伝える活動も行なっている。そこでの「おいしい」という反応も嬉しいという。
「今後はもっとアリマンの牛乳やヨーグルトを色んなところに浸透させていきたいです。宮崎県内、県外のお客さんにも飲んでもらって、最終的に川南にお返しができたらと思っています。」
川南町発の牛乳をもっともっと世の中に広めるために。
牧場から工場、そして工場から消費者へ。三浦さんは今日も牛乳を通して信頼関係を結んでいく。