全ては喜んでもらうため! | 川南町 生産者の声 特設サイト

寿司・宴会ほてい
宮崎県児湯郡川南町トロントロン2番街
tel:0983-27-0500
http://sushi-hotei.jp/index.html
地元で30年愛され続けているお店
マグロやイカ、エビなど美味しそうなネタが器からはみ出るくらいに乗っけられた「海鮮丼」。価格は1000円。寿司8貫と茶碗蒸し、味噌汁がついた「寿司定食」が680円。ランチで海鮮が食べられる値段としてはとても安く、さらに味も美味しい。ネタのプリプリとした食感が鮮度の良さを物語る。幅広い層から人気があるお店の看板メニューだ。
店内は、平日の昼時ということもありスーツや作業服姿のお客さんで賑わっている。
宮崎県川南町トロントロン2番街。町役場から徒歩2分と、町の中心部にあるお店『寿司・宴会ほてい』は平成元年創業。ランチはもちろん、夜の宴会なども承っており、30年間地元に根ざし、愛されているお店だ。店主は河野仁延さん。
「私がほていをスタートさせた時が、お店の大きなターニングポイントだったんですよ。」
『寿司・宴会ほてい』の前身は、仁延さんの母親が作った料理を提供していた『ほてい食堂』。うどんや焼きそばなどの定食がメインで、魚も煮付けや焼き物がほとんど。町役場の職員などが主なお客さんだったそうだ。
昼にお寿司を食べる文化を作りたい!
「川南でお寿司を昼から食べる文化を作りたくて、お寿司を出すお店を考えてました。」
町外で修行を積んできた仁延さんは、川南に戻ってくると店の方向性を『ほてい食堂』から『寿司・宴会ほてい』へ変えるべく大きく舵を取った。
しかし、当初は厳しい声が多かったという。
「母は地元に愛された店だったから、自分になってやり方がまずいんじゃないかって噂されたり。ただ、確かに当時は売りになるものが無かったんですよ。漠然と寿司をやりたいという気持ちはあったんですけどね。」
自分のスタイルを見出せない時期が続き、『寿司・宴会ほてい』は一時期低迷していく。そんな中でも、仁延さんは諦めずメニュー開発に勤しんだ。「お客さんにとって人気あるものって何だろう?」研究のために築地に足を運ぶことも多かった。そこで分かったのが、海鮮丼や海鮮ちらしがよく売れているということだった。「これを築地に負けないクオリティで作ればいける!」この確信がきっかけとなり、今の海鮮丼を開発するに至った。
今ではランチで訪れるお客さんの多くが『海鮮丼』や『寿司定食』を注文するくらい、地元に受け入れられている。『川南でお寿司を昼から食べる文化を作りたい』という思いを実現させた仁延さんには、お店の今後についても考えていることがある。
食の関心ごとをキャッチして仕掛けていく
「『宮崎牛を安く提供したい!』これが今のテーマです。現在、試行錯誤を日々繰り返してるところなんですよ」
仁延さんは楽しそうに笑う。
「常に、次のブームになりそうな食の関心ごとを探っていくのが面白いんです。全ては、来てくれるお客さんに喜んでもらいたい!それだけですよ。」
寿司・宴会ほていは、これからも地元の人たちに愛され、町が誇れるお店であり続けていくに違いない。