川南気質

新鮮で『生』の魚にこだわる!

川南漁協直売所 通浜(とおりはま)

宮崎県児湯郡川南町平田5053-9
tel:0983-27-0505

魚の鮮度抜群の『昼競り』

心地よい潮風を感じる川南漁港には、漁を終えて帰って来た漁船が多く並んでいる。

午後2時30分。

ジリリリ…と鳴る鐘を合図に、競りが始まった。

川南町で行われる競りは『昼競り』。漁港には午後2時頃から魚を求める人たちが集まり始める。

「まずは鯛!2.5と2.9!」

魚の種類と重さが紹介され、漁港に水揚げされた魚が次々に競り落とされていく。

「川南の競りは一風変わっているんですよ。」

教えてくれたのは、川南漁協直売所通浜の買い付け担当 岡祐二さん。

「夜中港を出た漁船が魚を獲って戻ってくるのはお昼頃。通常、市場で行われる競りは翌朝なので、魚を獲ってから約1日が経ってるんですよ。そんな中、川南の競りはお昼頃に戻って来た漁船の獲った魚が、その日の夕方には店頭に並ぶ。だから、新鮮なんです。」

生きたまま競られる魚も多く、競りが終わった後には鮮度を保つためにその場で活き締めが行われる光景も珍しくない。

この日、岡さんはおよそ20匹の魚を買い付けた。

新鮮な魚が並ぶ川南漁協直売所 通浜

川南漁港から徒歩5分。

岡さんが買い付けた魚を持ち帰る場所、そこが川南漁協直売所 通浜だ。

通浜は平成27年4月にオープン。川南漁港で水揚げされた新鮮な海産物や加工品を購入することができる。店内には、新鮮な魚がズラリと並んでいる。

「ここに並ぶ魚は、網での漁ではなく釣りでの漁で獲られた魚なんですよ。」

釣りで獲られる魚だからこそ、傷つかない。その上、新鮮。宮崎県内にも川南町の魚に惚れ込んでいる料理屋が多くあるという。

人気の「生」マグロ

「これが人気なんです。」

岡さんが見せてくれたのが、マグロのブロック1キロ。ズシリと重く、身の赤色は美しい。「ウチは冷凍ではなく、『生』のマグロにこだわってるんです。」

冷凍のマグロと比べて、生のマグロは仕入れにもリスクが伴う。売れずに劣化してしまったら、損になってしまうからだ。ただ、味は『生』の方が断然に良いという。新鮮で生の魚にこだわるからこそ、漁で魚が獲れなかった時は『品切れ』となってしまうこともある。

ただ、それでも『生』の魚にこだわるのは、全国の人においしい魚を食べてもらいたいという、岡さんの思いからだ。直売所 通浜にはこれまで冷凍の魚を置いたことはないという。

「これからは地元はもちろん、全国の人たちに、川南のおいしい魚をたくさん届けたいです。」

岡さんの挑戦とこだわりはこれからも続く。