清流に蛍が舞う環境で作られた美味しいシタギリ米! | 川南町 生産者の声 特設サイト
清らかな湧き水で育つお米
宮崎県川南町の中でも人里離れた場所にあるシタギリ地区。行き交う車も少なく、歩けば鳥の声や虫の音が聞こえてくる。
そこから車で数分登ると清らかな湧き水が流れていて、夏になると蛍が舞うのが美しい。この環境を最大限に活かして作られたお米がある。
『ふるさと物語シタギリ米』
作られて今年で7年目。この場所で暮らし、良さを知り尽くし、米作りの環境に徹底的にこだわった生産者、それが大野誠弥さんだ。
「シタギリ米には、良い水を使っています。この地区は自然に恵まれていて水も空気も綺麗。僕らが手ですくって飲める水を稲が吸い上げて米になる。だからいい米になるんです。」
大野さんは米作りの農家に生まれた。物心ついた時から田んぼの中にいたというくらい、お米と近い環境で育った。そんな中で大野さんの父親が語っていた印象的なエピソードがあるという。
「『数十年米作りをしてきたが、本当の意味で満足できたお米はほとんどない』って、父親が亡くなる前くらいに言ってました。私自身、まだ完全に満足できたお米は作れてないんです。」
良いお米には、適当な雨と適当な日光、そして風が必要。その年の天候や日照時間によるところも多く、なかなか思うようにいかないのが作物づくり。だからこそ、良いものができた時は『お天道様に感謝』『水に感謝』と自然への感謝を忘れないという。
土壌づくりに使う『ラクトバチルス乳酸菌』
大野さんが米作りでこだわっているのが土壌作り。使うのはラクトバチルスという乳酸菌だ。
「秋の、水を張っていない空の田んぼにまくんです。ただその時に、乳酸菌だけをまいても菌の餌がないので、チッ素を一緒に混ぜます。それを食べた乳酸菌が稲株に取り付き繁殖。それが土に良い影響をもたらしてくれます。」
ラクトバチルス乳酸菌が田んぼの土を良いものにしてくれる。その良い土を使って作るからお米が美味しくなる。
「ウチで使う土は、匂いがいいんですよ。土本来の香りで。」
熱く語る大野さんからは、米作りへの情熱の高さがうかがえた。
食べた人の声を励みに!飽くなき挑戦
「こんなに美味しいお米に出会ったのは初めて!」「冷めたご飯もおいしくて、食感がすごくいい」「シタギリ米で作ったおにぎりが特においしい」など、実際にお米を食べた人からは様々な声をもらえるという。
「米作りをしていて、喜びの声を聞けるのが一番嬉しいです。なによりも励みになりますよ。もっと美味しい米を作らなくちゃなって。」
大野さんは、今よりもまだ質の良い米を作りたいと、日々米作りを研究している。
「良い米を作って、その味をずっとキープしたい。シタギリ米を待っててくれる方に喜んでもらいたいんです。」
シタギリ米の美味しさはこれからも進化し続けるに違いない。