川南気質

ブランド和牛の原種、牛肉本来の味を守りたい!

森木畜産

宮崎県児湯郡川南町大字川南18710
tel:0983-27-5390
http://www.takenotani.com

伝説の牛との運命の出会い

 

豊かな自然と、尾鈴山系の伏流水に恵まれた、宮崎県川南町の丘陵地。その中に建つ広々とした牛舎の中には、のんびりと気持ちよさそうにくつろいでいる立派な体格の牛たち。

「元々は一般的な宮崎牛を飼育していたんですが、今は『いぶさな牛』と『竹の谷蔓牛(つるうし)』を飼育しています。」

教えてくれたのは森木畜産代表の森木清美さん。

森木さんが飼育する牛を変えるきっかけとなったのは、2010年に宮崎を襲った口蹄疫。この口蹄疫によって、森木さんもそれまで飼育していた牛を全て失ったという。その後、再起に向けて奔走している時に出会ったのが『竹の谷蔓牛』だったそうだ。

竹の谷蔓牛とは、1830年ごろに岡山県新郷村竹の谷(現在の新見市)で生まれた、伝統的な日本の純血種の牛。『蔓牛』とは、現在のブランド和牛の基礎にもなっている、江戸時代末期から中国地方で改良されてきた、優れた特性を持つ系統の牛である。

「竹の谷蔓牛は、赤身が多いことが特徴なんです。近年の市場は、霜降りが重宝される傾向が強いため、脂身の少ない竹の谷蔓牛を飼育する農家は減少してしまっていました。」

森木さんが岡山県を訪れた時には、竹の谷蔓牛は十数頭しか残っていない状況だったそうだ。

「竹の谷蔓牛を試食した時、牛肉本来の味がする芳醇な赤身に惚れ込んで、この牛を守ろう!と決めたんです。それから宮崎に戻って、3頭の子牛から竹の谷蔓牛の肥育と繁殖を始めました。」

「本物の味」にかける思い

竹の谷蔓牛の『本物の味』を少しでも多くの人に味わってもらうため、竹の谷蔓牛の繁殖と並行して、竹の谷蔓牛に黒毛和牛を交配させた牛の生産にも着手した。

「竹の谷蔓牛の特徴を最大限に引き出すために、試行錯誤を重ねました。その結果誕生したのが『いぶさな牛』です。」

森木さんが牛を育てる上でこだわっていることの1つが、肥育する期間の長さ。長い時間をかけ、無理なくゆっくり大きく育てることで、より肉に味が乗るのだという。

「肉の味が最も良くなるまでの日数は牛それぞれで違うので、毎日牛の状態を観察して、ベストなタイミングを見極めて出荷しています。」

自分たちで育てた牛を、自ら加工・販売まで行っている森木さん。熱く語るその表情からも、最後の最後まで妥協しない、強いこだわりが伝わってくる。

「牛肉本来の旨味を味わうために、塩やしょうゆで食べるのがオススメです!」
赤身に程よく脂身が入った『いぶさな牛』は、サッと焼いて食べると、まずサラッとした脂の甘味を感じ、噛めば噛むほどにしみ出る肉のうま味が口中に広がる。

また『いぶさな牛』に、厳選した国内産の塩と玉ねぎのみを加えて作ったハンバーグも、素材本来の美味しさが味わえる大人気の一品。ふわふわでとろけるような食感に、甘くまろやかな香りは、幅広い年代にファンがいることも納得の味わい。

「『ここのお肉を食べたら、他のお肉が食べられない』と何度も買いに来てくださるお客様もいらっしゃるんです。この味を守り続けるため、これからも頑張ります!」

日本古来の貴重な牛を守るため、森木さんはこれからも活動し続ける。

森木畜産 森木清美さんからのメッセージ

「少しでも多くの人に、牛肉本来の味・香りを味わってもらいたいという思いで頑張っています。ぜひ、ご自分の目と舌で実感してみてください!」